2020.07.18アロマ図鑑

アロマ〜ユーカリ Eucalyptus〜

コアラの好物、ユーカリ。
非常に生命力のある巨大の樹です。
どこまでも上を見上げているユーカリ。

ユーカリの歴史

ユーカリは、ギリシャ語の「良い(eu)」と「覆った(calyptos)」が語源。
語源には、諸説あります。
つぼみの‘がく’と、花びらがくっついて蓋で覆われたような形をしているから。大地をよく覆うから。

ユーカリは生命力が強く、乾燥地も緑で覆ってくれるのです。インドの緑化に功績を残した日本人の方がいらっしゃるので、また別のブログにご紹介します。
ユーカリがあると水捌けが良くなり、水たまりが減る→蚊が生息しにくい→マラニアの対策にユーカリが使う、という歴史があります。

植物データ

[学名]
ユーカリは、1000種以上あります。その中から、アロマで使われる代表的な3種をご紹介します。

  • ユーカリ・グロブルス…これぞユーカリ。シャープでツンツンした香りです。
  • ユーカリ・ラディアータ…ユーカリ・グロブルスより香りは甘く、ツンツンした香りが少ないです。ユーカリの尖った香りが苦手な方は是非、このラディアータを試して下さい。
  • ユーカリ・シトリオドラ…「レモンユーカリ」との別名があるように、レモンの香りもします。上記の2つとは、異なる印象を受けると思います。

[科名]フトモモ科
[主な産地]オーストラリア、中国、ポルトガル
[季節]夏

精油データ

[主な抽出部位]葉
[精油抽出法]水蒸気蒸留法
[成分]1・8シネオール 

花言葉

新生、再生、思い出

ユーカリと紡ぐ物語

オーストラリアの国土の75%を占めるユーカリ。
乾燥しているオーストラリアでは、山火事も多く起こります。ユーカリの油に、熱が自然発火して山火事が起こることもあります。
緑が失われた土地に雨が降ると、また新しい芽が出て育ちます。そこから、新生、再生という花言葉が生まれています。

ユーカリはあっという間に背を伸ばして、中には100mの大木もあるそうです。
根も深くまで伸び、地下水を引き寄せる、強い力があります。インドの砂漠化を食い止めた歴史もあります。

過酷な環境にあっても新しい芽が出て、大木へと育つユーカリ。私たち人間も、たとえ失敗しても、またやり直して大きく育つ。人生やり直しがきくのだ、ということを教えてくれます。

あなたにユーカリと贈る

がんじがらめになっていたとしても大丈夫。再生できる。
空まで届きそうなユーカリのパワーがあれば、あなたもたくましく、強くなれる。
新しい門出にユーカリを贈ろう。

山全体にユーカリ。