2020.07.19アロマ図鑑

ユーカリとグリーンファザー

杉山龍丸さんという、インドの緑化に多大な貢献をした方がいらっしゃいます。
インドのgreen fatherと呼ばれています。

1960年代、インドでは森林を伐採した結果、大地の水がなくなり、砂漠化が進んでいました。
1963年には、インドで飢饉が発生。何百万人もの命が犠牲になりました。

杉山さんは、「森林と共存できない運命は滅ぶ」と考え、ユーカリをインドのヒマラヤ山脈沿いの地域に植えることを提案。
ヒマラヤ山脈に降った雨が地下に入った後、ユーカリの根によって水を貯めようという考えたのです。
その提案に対してはじめのうちは疑問を呈する声もありましたが、杉山さんは自ら資金を基に、ユーカリの植林を始めました。
その意欲に賛同した人が徐々に増え、植林も進みました。


月日が経ち、ユーカリは立派に成長しました。ユーカリ並木の長さは、なんと470km(ちなみに東京-大阪は約400km)
ユーカリの根によって、水を蓄えられる土に生まれ変わり、農作物を育てることができるようになったのです。
それまでは、砂漠化した土地には水がないから農作物は育たないと考えられていたので、人々は驚き喜びました。

1984年、杉山さんが65歳の時に参加した国際会議で、「私たち人類は、近代文明を作り、自然を克服したと考えている。しかし、本当に自然を克服したのだろうか?そこに、砂漠化の問題があるように思う。この砂漠化の緑化の問題は、自然の中に一本、樹を植えることに始まる」と話しています。

便利な世の中になってもまだ、自然の脅威は続いています。
自然界の危機は、自然の力で克服する。
砂漠化を防いだユーカリの力、また、自然の力に注目したグリーンファザーに改めて敬意を表します。