2020.07.27アロマ図鑑

アロマ〜ベルガモット〜

ベルガモット 学名 Citrus bergamia

アールグレイティーはお好きですか?
ベルガモットは、アールグレイの香り付けに使われています。
大好きな方も多いのではないでしょうか。

では、ベルガモットの実を見たことはありますか?
ほとんどの方は無いのでは?と思います。
香りは有名だけれど、食用ではなく、実自体もとても希少性が高いものなのです。

ベルガモットの歴史

17世紀に、ビターオレンジとライムを交配したところ、ベルガモットができました。
花言葉の「奇跡」はここからです。
最初に栽培されたイタリアの北西部の町‘ベルガモ’に因んで名付けられた、と言われています(諸説あります)。

17世紀、ドイツで作られた香水「ケルンの水」にも、ベルガモットが使われました。
「ケルンの水」は、ドイツのケルンに移り住んだイタリア人が作った、世界最古の香水、と言われています。
ケルンの水について、別の記事に書いておりますので、下にリンクを貼ります。

現在の産地として有名なのは、イタリア南部のカラブリア地方です。
アフリカからの温かい風の吹く、海の見える美しい街。
(是非、カラブリア地方、で検索してみて下さい。絶景ですよ)
カラブリア地方では18世紀頃からベルガモットの生産が行われていて、ヨーロッパに輸出し貴重な収入源になっていました。
今でも、世界のベルガモット精油の90%がここ、カラブリア地方で生産されています。
というのも、ベルガモットは育つことのできる環境がかなり限られているからです。
暑さ寒さが厳しくない、温暖な気候でしか育つことができません。
アフリカからの暖かい風が吹く、風光明媚な土地だからこそ、あの香りはできるのです。

植物データ

[原料植物名]Citrus bergamia
[科名]ミカン科
[主な産地]イタリア
[季節]初夏、秋

精油データ

[主な抽出部位]果皮
[精油抽出法]圧搾法
[成分]リモネン、酢酸リナリル

ベルガモットの花言葉

贅沢、非日常、特別な時間、新種、奇跡

ベルガモットと紡ぐ物語

育つことのできる土地も限定され、食用でも出回らないため、希少性のあるベルガモット。
良い意味でわがままでもあり、自分というものをしっかり持っています。
そして、ベルガモットの香りは、非日常的なだけではなく上品です。
優雅なアフタヌーンティーにも好まれる、アールグレイティー。
穏やかな午後の時間を是非楽しんで下さい。

ベルガモットのおすすめブレンド

ベルガモットは、ツンとした香りに柔らかさを加えてくれます。
どの精油とも相性○です。
特に、イランイラン、フランキンセンスとのブレンドがおすすめです。

Aroma de Cheerupは、東京都蔵前、浅草橋で調香レッスンを開催しています。
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ケルンの水について