2020.10.04アロマ図鑑

アロマ図鑑〜カモミール chamomile〜

ハーブティーでお馴染みのカモミール 。

「カモミール」という名前は、古代ギリシャ人が「カマイメーロン(「カマイ」は大地、「メーロン」はりんごの意味)」と呼んだことに由来します。
花が、りんごのようなフルーティーな香りがするためです。

写真をご覧ください。
白い花びらと、真ん中の黄色のコントラストが、可愛いですね。

カモミールには2種類あります

ハーブとして利用されるカモミールには、2種類あります。

カモミールジャーマン…真ん中がぷくっと膨らんでいる。1年草。
1年草なのでフレッシュでえぐみがないため、カモミールティーに使われている。

カモミールローマン…真ん中が平坦。多年草。香りが良いためアロマに好まれる。

真ん中の膨らみを見ると、2つの違いが分かりますね。

カモミールローマンの歴史

地面に低く這い、踏まれても強いので、中世のイギリスでは花壇の縁や小道の端に植えられていました。
(←ハーバリストが活躍した時代ですね。詳しくはブログ「香りの歴史⑨ 中世ヨーロッパで活躍したハーバリストたち」をご覧ください)。

花を踏むと、甘い芳香が空中に漂います。
踏みつけられても耐える強さから、‘逆境に負けない生命力’という花言葉が生まれました。

現代においても、カモミールはイギリス人が愛するハーブの一つです。
1953年にエリザベス2世が即位した式典でも、女王はカモミールの入った花束を手にされていたそうです。

植物データ

[原料植物名] Chamaemelum nobile
[科名]キク科
[主な産地]イギリス、イタリア、フランス、モロッコ

精油データ

[主な抽出部位]花
[精油抽出法]水蒸気蒸留法
[成分]アンゲリカ酸エステル類、ブチル酸エステル類

カモミールの花言葉

逆境に負けない生命力、逆境に耐える、あなたを癒す

カモミールと紡ぐ物語

横に広がる性質を持ち、芝生代わりに植えられます。
踏まれれば踏まれるほど、良い香りを放ちます。

香りに虫除けの効果があり、果樹や野菜の近くに植えると土壌のカリウムやカルシウムなどを増やし、その植物を元気にしてくれます。
そのため、「植物のお医者さん」「コンパニオンプランツ」と呼ばれます。
他者のためなら犠牲になるのも厭わない、献身的な生き方をしています。

見た目は小ぶりで可憐ですが、肝っ玉母さんのような母性に溢れたカモミールローマンなのです。

カモミールをあなたに贈る

踏まれても、踏まれても立ち上がるカモミール。
でも、力を持っていて周りを癒してくれる。
本当に芯が強い、とはカモミールのような人なのではないでしょうか。