ゼラニウムには
非常にたくさんの品種があります。
今回はその中の
ローズゼラニウムについてです。
「ローズゼラニウム」と聞くと、
高価な薔薇を想像しますが
薔薇とは関係ありません。
薔薇っぽい香りがするため、
ローズゼラニウムと呼ばれています。
鉢植えにしたり、花壇に植えたりと、
公園や街頭でもお馴染みの園芸植物です。
ディズニーランドやシーにも、
たくさん植えられていますよ。
薔薇のような華やかさはないけれど、
気づかないうちに楽しい気分にしてくれて、
無くなった途端にとても寂しくなる。
そんな存在です。
今日も道ゆく人を楽しませてくれています。
ローズゼラニウムの歴史は古く、
古代エジプトまで遡ります。
古代エジプトでは、
愛を象徴する花として愛されてきました。
17世紀初頭に
南アフリカからヨーロッパに持ち込まれ、
フランスで香水の原料とするために
大々的に栽培されるようになりました。
19世紀後半にはインド洋の
レユニオン島(ブルボン)へ
渡りました。
ヨーロッパでは、
ゼラニウムには悪霊を追い払う効果があると信じられ、
悪霊が家に入ってこないように庭、窓辺、歩道などに
植えられてきました。
現在でも窓辺にゼラニウムを植えている家が多くあります。
[原料植物名] Pelargonium graveolens
*ペラルゴニウムは、
ギリシャ語でコウノトリpelargosを表しています。
種子がコウノトリのくちばしの形に
似ていることから。
[科名]フクロソウ科
[主な産地]エジプト、フランス、モロッコ、南アフリカ
[主な抽出部位]葉
[精油抽出法]水蒸気蒸留法
[成分]シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、イソメントン
君ありて幸せ、真実の愛情、思いがけない出逢い、決心
間違いないのが、ローズとの組み合わせです。
ローズアロマは非常に高価なので、
ゼラニウムを加えることで
ローズの香りを強化できます。
ミントとのブレンドも、
ゼラニウムの香りが引き締まります。
ミント:ゼラニウムを4:1くらいで入れましょう。
樹脂系(ベンゾイン・フランキンセンス)との相性も良いですよ。
ローぜゼラニウムの高さは60cmほど。
かわいい花を咲かせます。
精油は、ギザギザの葉に含まれています。
葉を擦って香りを嗅いでみてください。
ローズより少し乾いた、ローズより若干薬草に近い香りがします。
特別感はなく、
日常生活に溶け込んでいるローズゼラニウム 。
幸せは身近なところにある、
そんなことに気づかせてくれます。
素敵な花言葉「君ありて幸せ」。
君がいてくれるだけで幸せ。
当たり前だと思っている日常の中。
日常に慣れきってしまって
鈍感になっている時、
ゼラニウムがきっと大切なことを教えてくれます。
Aroma de Cheerup Hiroです。蔵前で調香レッスンをおこなっています。
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