2020.09.12アロマ図鑑

アロマ〜ブッダウッド Buddha Wood〜

オーストラリア原産のブッダウッド。
同じくオーストリア産のローズウッドに比べると、ブッダウッドはよりスモーキーで木の香りが深く感じられます。
深呼吸したくなる、落ち着く香りですよ。
精油はとろっと粘性です。茶色なので、洋服につかないように注意してくださいね。

ブッダウッドの歴史

オーストラリア東部の、クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州にまたがっているグレートディバイディング山脈。全長3700kmにも及びます。
海からの湿った空気がぶつかり雨を降らせるため、東側には豊かな緑が広がっています。シドニー、メルボルン、ブリスベンといった大都市も、こちらの東側にあります。
それに対して西側は乾燥地域、さらに内陸には砂漠もあります。

グレートディバイディング山脈西側の、砂漠地帯がブッダウッドの主な生息エリア。
雨が少なく、内陸なので夏は40℃近くまで上がり、冬は0℃にまで下がるという厳しい気候です。

↑オーストラリア大陸の東側に位置するグレートディバイディング山脈

オーストラリアの先住民は、ブッダウッドには殺菌効果や抗炎症効果があると考え、傷の治療に使っていました。
関節痛や筋肉痛などの痛み止めとしても愛用されましたよ。

今では、香水、スキンケア、ローションなどに使われています。

植物データ

[原料植物名] Eremophila mitchellii
ギリシャ語で「砂漠が愛する植物」、もしくは「孤独と愛」という意味。
[科名]ゴマノハグサ科
[主な産地]オーストラリア

精油データ

[主な抽出部位]樹木、樹皮、枝、芯材
[精油抽出法]水蒸気蒸留法
[成分]エレモフィロン、ヒドロキシエレモフィロン、ヒドリキシジヒドロエレモフィロン
*これらは全てケトン類です。ケトン類は、香りが強いため長時間香りを嗅いでいると気分が悪くなることがあるので注意が必要です。

ブッダウッドと紡ぐ物語

Buddha woodの背丈は2〜6mほどと小ぶりです。
他の木のように水分や栄養を蓄えることはせずに、過酷な環境で生きています。Australian Desert Rosewoodというあだ名があるように、乾燥した砂漠でも生き延びられる強さを持っています。

繁殖力が強く、他の植物に寄生することもできてしまうため、農家に取っては厄介です。
牧草地の草が全てブッダウッドに代わってしまうほど、強い生命力を持ちます。そのため、西オーストラリアでは栽培を禁止されています。

あなたにブッダウッドを贈る

砂漠でもどこでも生き抜いていける強さを持っている。どんな環境でも乗り越えられる。
深くて、落ち着きのある安らぎの木の香り。

学名「孤独と愛」あなたは何を感じますか?

↑ Wikipediaから写真を引用しました。何の変哲もなさそうな木ですが、良い香りなんです、ほんと。