2020.07.31アロマの知識

ケルンの水

ベルガモットを使用した、歴史に残る香水があります。
それは、「ケルンの水」



私たちが使う「オーデコロン」という言葉は、
フランス語でEau de Cologne。訳すと、「ケルンの水」。
つまり、オーデコロンという言葉も
「ケルンの水」に由来しているのです。

ケルンの水が生まれたのは18世紀。
イタリアの医師である
ヨハン・マリア・ファルイニが作ったのが最初です。

今日は、ケルンの水のレシピについてもお伝えします。

「4711」とはどんな香水なのでしょうか?
公式HPから抜粋します。

1792年10月8日、ドイツ・ケルンのグロッケンガッセでのこと。ミューレンス社の創始者であるウィルヘルム・ミューレンスは、婚礼の祝福として修道士から一枚の羊皮紙を授かりました。そこに記載されていた処方に従って製造したのが、“アクア・ミラビリス(不思議な水)”。4711オーデコロンは、世界初のオーデコロンとして誕生しました。
http://www.4711.jp/history.htmlから抜粋
     

19世紀、ケルンの町はナポレオンにより占拠されます。
フランス軍はケルンの建物全てに番号を付けました。
「4711」は、ミューレンスのお店の建物の番号だったのです。

4711で作られたのが、ケルンの水。
当時、ドイツから兵士たちが
そのケルンの水を持ち帰ったところ大評判となりました。

ナポレオンも、愛用していたそうですよ。

ケルン大聖堂

4711の、当時の建物は第二次世界大戦で失われてしまいした。
再建されて今では観光名所になっています。
店内には、湧き出る香水、がありますよ。


では、ケルンの水の主役、ベルガモットについてお伝えします。

ベルガモット Citrus bergamia

アールグレイの香り付けに使われているベルガモット。
ビターオレンジとライムを交配して誕生した、と言われています。

ベルガモットの歴史

名前は、最初に栽培されたイタリアの都市‘ベルガモ’に由来しています。
ベルガモは、イタリアの北部に位置する山の多い街。
現在のベルガモット産地で有名なのは、イタリア南部のカラブリア地方です。
アフリカからの温かい風の吹く、海の見える美しい街です。

植物データ

[原料植物名]Citrus bergamia
[科名]ミカン科
[主な産地]イタリア
[季節]初夏、秋

精油データ

[主な抽出部位]果皮
[精油抽出法]圧搾法
[成分]リモネン、酢酸リナリル

花言葉

贅沢、非日常、特別な時間、新種、奇跡

ケルンの水 レシピ

  • ベルガモット10滴
  • オレンジスイート3滴
  • レモン3滴
  • ラベンダー2滴
  • ローズマリー1滴
  • もしあればネロリ1、2滴
    これらの精油を、無水エタノール10mlに混ぜたら完成です。

4711オーデコロン、是非創ってみてください。

Aroma de Cheerup ひろです。
東京都蔵前でアロマレッスンをしております。