Aroma de Cheerupです。精油のご紹介です。
今日はフランキンセンス frankincence。
Frankは、率直な。 Incenseは、お香、という意味です。合わさって、フランキンセンス。
「お寺の香り」「お香の香り」と表現されることが多いです。
古くから宗教儀式で使われ、今でもこの香りを焚いている教会もあります。
海外旅行に行った時に訪れた教会で、心が洗われるような、神聖な香りがしたことはありませんか?
フランキンセンスが焚かれていたのかもしれません。
写真を見てください。
フランキンセンスはカンラン科という種類の樹から取れる樹脂です。
このように乳白色〜黄色の固形物質です。
火をつけると、甘く落ち着きのある香りがします。
香料としての歴史は最も古く、紀元前4000年前にはすでに使われていたそうですよ。
その昔、良い香りを焚くと、焚いた煙が神様に届き神様とつながる、と考えられていました。
お線香も似た意味合いがありますね。
礼拝堂で、香炉にフランキンセンスを入れて香りを焚くと白い煙が立ち上がるので、そこから「乳香」と呼ばれるようになりました。(諸説あります)。
[原料植物名]Boswellia carters
[科名]カンラン科
[主な産地]エチオピア、ケニア、ソマリア、オマーン、イエメン
[主な抽出部位]樹脂
[精油抽出法]水蒸気蒸留法
[成分]αピネン、リモネン、カジネン
フランキンセンスの香りは、フレッシュとも、スパイシーとも言われます。ベルガモット、オレンジなどの柑橘系との相性が抜群です。
香りに透明感を加えてくれます。
フランキンセンスの育つ場所、エチオピア、ケニア…どのような印象ですか?
紛争も絶えない過酷な環境ですよね。
フランキンセンスはそんな厳しい環境において、根を張り、生き抜いていきます。
しかも、水分が足らない土地なので、お隣とは離れて孤独に生きています。
空気が乾燥しているため、耐えきれずに樹皮が裂けてしまうこともあります。
そこから乳白色の樹脂が出て、それが徐々に固まっていきます。
まるで、自ら、傷をラップして保護していくようですよね。
キラキラな見た目からは想像できないような過酷の環境で育ったフランキンセンス。
あなたは何を思いますか?
先の見えない厳しい毎日。
辛いだろうけれど、耐え抜けばいつかは願いが届くはず。
受けた傷は、癒される。
そして、乗り越えたらキラキラの輝きをきっと手に入れます。
そして、今度はあなたが、傷ついた誰かを癒すでしょう。
Aroma de Cheerupでは、天然100%精油を使ったオリジナルアロマ香水を創っています。