アロマの中でも、ゴージャスで華やか!と言ったら
イランイランを想像するかたが多いのではないでしょうか?
イランイランは、フィリピンの言葉で「花の中の花」という意味です。
垂れ下がった黄色の花を咲かせ、
くるんと巻いた花びらが特徴的です。
魅惑的でロマンチックな香りとして知られています。
濃厚で、「バターのよう」と表現されることもあれば、「熟したバナナのよう」と言われることも。
異国情緒あふれる華やかな香りは演出に使われることも多く、ラスベガスのカジノでも使われています。
また、松任谷由美さんは、イランイランの香りを嗅ぎながら、
情熱的な第ヒット曲「真夏の夜の夢(1993年)」を作ったというエピソードがあります。
インドネシアでは、新婚カップルのベッドの上にイランイランの花びらを撒く風習もあるそうです。
そんなロマンチックなイランイランの花言葉は「乙女の香り」。
花言葉まで可愛いですね。
イギリスのビクトリア時代(1837〜1901年)には
美髪のオイル「マカッサル油」の原料として使われていました。
現代の香水にも使われています。
例えば、シャネルの5番。
イランイランのエキゾチックな香りにローズが加わり、
ゴージャスな香りとなっています。
他にも、ジバンシイの40周年記念に作られたAMARIAGE、
Diorのjadoreなど、イランイランは数多くの香水に使われています。
[原料植物名]Canaga odorata
[科名]バンレイシ科
[主な産地]フィリピン、インドネシア、マダガスカル
[主な抽出部位]花
[精油抽出法]水蒸気蒸留法
[成分]リナロール、安息香酸ベンジル、酢酸ゲラニル、カリオフィレン、ゲルマクレン
[グレード]イランイランの精油は、蒸留段階によって4段階のグレードに分けられます。
イランイランエクストラ、イランイランファースト、セカンド、サードと続きます。
最上級のイランイランエクストラは、蒸留の過程で最初に抽出される濃厚な香りです。
少量しか抽出できないため、他のグレードに比べて高価です。
サードは一番蒸留時間が長くなる分、香りも強くなります。
そのため、シャンプーやキャンドルなどに重宝されます。
イランイランは、単体よりもブレンドした方がその良さが引き立ちます。
ジンジャー、スターアニス、ペッパーなどのスパイス系アロマと合わせると、
イランイランの甘さが中和されてマイルドになります。
フランキンセンス、ミルラなどの樹脂系とのブレンドは、
甘い中にも落ち着きを感じられる香りになります。
イランイランは香りがとても強いので、量は少なめにしましょう。
乙女の香り、誘惑
樹高は通常6〜10m、大きいものでは15〜20mにもなります。
イランイランは耐寒性が低く、気温10度以下になる場所では育ちません。
フィリピン、インドネシア、マダガスカルなどの熱帯で栽培されています。
一年中、花は咲き、開花してから20日ほどで黄色になります。
この完全に黄色になった花だけを摘みます。
枯れる寸前の花が最も香りが強くなります。
夜明け前に最も強い香りを放ちます。
5、6月の早朝に積まれたものが最も品質が良い精油となります。
鮮度が重要で、摘み取ってから2時間以内に蒸留されなければなりません。
精油はとても希少価値が高く、精油の50倍の重さの花が必要となります。
太陽をたっぷり浴びて育った楽園の香りは、ゴージャスでエネルギーが溢れています。
数々の名香にも使われて来たイランイラン。
花言葉「誘惑」にぴったりな情熱的な香りです。
その一方で、長い抽出時間をかけて作られるイランイランサード。
イランイランエクストラのような華やかな香りはしません。
華やかさはないけれど、最後まで諦めない強さ、粘り強さを感じます。
毎日のストレス、緊張から解放されたい。
そんなあなたにはイランイランを贈ろう。
非日常的な香りは、人目なんて気にせずに自分らしく自由に生きる、
そんな気持ちにさせてくれる。
Aroma de Cheerupです。
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