初めてこの香りを嗅いだとき、
天然精油でこんな甘い香りがあるのか、
と不思議な気持ちになりました。
甘い香りのベンゾイン。
日本では「安息香」と呼ばれています。
「安息」と聞いて
どんなイメージを持ちますか?
はい、安息香の名前の通り
心を落ち着かせ
リラックスさせる効果があります。
ベンゾインは、
エゴノキ科という樹木から採れます。
樹皮に切り込みを入れると、
その傷口から粘性のある樹脂が出て固まります。
その樹脂を蒸留して精油を作ります。
精油には、バニリンという成分が含まれ、
甘い香りがします。
バニリンは名前の通り、
バニラのような甘い香りのする成分です。
エゴノキの花、可憐ですよね。
注目すべきは、この花。
俯いたように下を向いて咲いています。
力を入れすぎて疲れた時、
ふっと力を抜きたい時にオススメの香りです。
花が咲いた後、硬い殻の実がなります。
古代エジプトでは
悪霊を追い払う香りとして
用いられていました。
アラビアでは、「ジャワの乳香」と呼ばれています。
[原料植物名] Styrax benzoin
[科名]エゴノキ科
[主な産地]インドネシア、タイ
[季節]冬
[主な抽出部位]樹脂
[精油抽出法]溶剤抽出法、水蒸気蒸留法
[成分]安息香酸ベンジル、バニリン
壮大、脱力
ベンゾインは、粘性が高くとろっとしています。
6時間ほど香りも続きます。そのため、香水を作るときはベースノートとして使います。
上ばかり目指して緊張や疲れが溜まった時、
下を向いてみよう。
余計な力を抜いて
ゆっくり深呼吸してみる。
疲れた心が樹脂のパワーで修復される。
また夢に向かおうという気持ちが出てくる。
グループでのアロマ会、
マンツーマンでの香水作りレッスン、
承っております。
東京都蔵前で活動しています。
ひろ