2021.06.06アロマ図鑑

アロマ〜ローズ 薔薇〜

あなたは、「花」と言えばどんな花を思い浮かべますか?
私は、チューリップかひまわりを連想します。
イギリス人やフランス人は、多くが「薔薇」と答えるそうですよ。

ロマンチックなシチュエーションには欠かせない薔薇。
多くのブランドから、薔薇の香りの香水が出ています。
例えば、イブサンローランの「モンパリ オーデパルファン アンタンス」。
2種類の薔薇を合わせた、奥深い香りです。
トムフォードの「ローズプリック」。ムスク、トンカの甘い香りも加わり、何とも妖艶な仕上がりになっています。

薔薇の香りは、現代だけでなく古くから人々に愛されてきました。
ギリシアでは紀元前の時代から薔薇が栽培され、ギリシャ神話の中にも出てきます。愛と豊穣の女神「アフロディーテ」、この女神を象徴する花が薔薇とされています。

薔薇をこよなく愛したことで有名なのが、世界三大美女のクレオパトラ。
大事な人を招くときには部屋中薔薇の香りでいっぱいにした、というエピソードが残っています。

人々を惹きつけて離さない薔薇。
アロマオイル1滴には、この薔薇の花がなんと50本も必要となります。

ばらの植物データ

[学名]Rose centifolia (100枚の花びら、という意味です)
[科名]バラ科
[主な産地]モロッコ、トルコ、ブルガリア

ばらの精油データ

[主な抽出部位]花
[精油抽出法]溶剤抽出法(熱を加えないからこそ、豊かな香りになります)
[成分]フェニルエチルアルコール(これがバラに特徴的な成分です)、シトロネール、ゲラニオール

ばらの花言葉

「愛と美」「上品」「気品」「温かい心」「輝かしい」
さらに、つぼみは「希望」、とげは「不幸中の幸い」という意味があります。

ローズアロマのブレンド

ローズは単体で主役級の香りなので、その良さを潰さないようにしたいですね。
柑橘系アロマとの相性はあまり良くありません。
ブレンドでおすすめなのが、ローズゼラニウム。
ローズの香りを支えつつ、ゼラニウムのフレッシュさが生きてきます。

ローズアロマと紡ぐ物語

まさに主役の香り。
一輪あるだけでパッと場を華やかにしてくれる。
時間、手間をかけることで美しく魅力的に咲く様子は、美しく歳を重ねる女性そのもの。

ローズアロマをあなたに贈る

気分を高揚してくれる効能があるため、ちょっと非日常に向けての香りとしても使えます。
一方で、緊張を和らげリラックスさせる効能もあるため、ほっとしたい夜にも使えます。

Aroma de Cheerupでは、天然アロマを使って香水を創るレッスンをおこなっています。