2020.11.17アロマ図鑑

アロマ図鑑〜オークモス oak moss〜 

こんにちは。Aroma de Cheerupです。
今日ご紹介するアロマは、オークモスです。

オークoakは、樫の木。モスmossは、苔。

「苔」と言っても、日本国内の苔とは違い樫の木につく植物です。
苔由来なので湿った土の香りはもちろんしますが、そこに海の磯っぽさも感じます。

オークモスの香りは好みが分かれると言われていますが、私の周りは「なんか落ち着く」と好む方が多いです。

オークモスの歴史

以前、このブログで中世ヨーロッパの植物学者を紹介しました。
その中の1人、ニコラス・カルペッパー氏。医師でもあり、占星学者でもある彼は、「治療する部位と似たような形をした植物が効く」という考えを提唱しました。

このオークオスの形、ヒトのどこかの臓器に似ていますね。どこでしょうか?

そう、気管支です。

アメリカの先住民族は、オークモスをlung of oak(樫の木の肺)とよび、風邪や気管支炎、喘息に効果があると信じ、薬として使っていたそうですよ。

オークモスのアロマブレンド シプレー調香水

オークモスは、古くから香水にも愛用されていました。

オークモスをベースにし、ベルガモットをアクセントに加えることを「シプレー調」「シプレー系の調香」と言います。
シプレーCypreとは、地中海のキプロス島をフランス語読みしたものです。
キプロス島は、紀元前から香水を作っていた街です。

シプレー調にローズやジャスミン、ムスク等、精油を加えることで、多くの名香が誕生しました。

例えば、ゲランの「Mitsuko」、ディオールの「MissDior」。
シプレー調の香水は爽やかであるだけでなく、落ち着きもあり、男性にも女性にも人気です。

オークモス 植物データ

[原料植物名]Evernia prunastri
[科名]サルオガゼ科
[主な産地]フランス

オークモス 精油データ

[主な抽出部位]苔
[精油抽出法]溶剤抽出法
[成分]サリチル酸ベンジル、オルシノール

オークモス と紡ぐ物語

樫の木の苔であるオークモス。
わびさびを愛する日本人にとって、苔は身近で親しみを感じるものです。
オークモスの香りは、森であり、海であり。一滴加えるだけで、想像が膨らみます。

あなたにオークモスの香りを贈る

じっと同じ場所で、長年耐えて培ったもの。
辛いこともあっただろう。
決して華やかではない香りは、長く留まったからこその落ち着き、安定をくれる。
地味だけれど、一滴加えると驚くほどの変化をくれる。
森のようでもあり、海のようでもある、そんな香りの奥深さは、長年の歴史があるからこそ生まれる。