ブッダウッド buddha woodはオーストラリア原産。
同じくオーストリア産のローズウッドに比べると、
ブッダウッドはよりスモーキーで木の香りが深く感じられます。
精油はとろっと粘性です。茶色なので、洋服につかないように注意してくださいね。
オーストラリア東部、クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州にまたがっているグレートディバイディング山脈という大きな山脈があります。
全長3700kmにも及びます。
海からの湿った空気は、この山脈にぶつかり雨を降らせます。
そのため、東側には豊かな緑が広がっています。
シドニー、メルボルン、ブリスベンといった大都市も、東側にあります。
それに対して西側は乾燥地域、さらに内陸には砂漠もあります。
ブッダウッドの生息エリアは、この乾燥地域。
グレートディバイディング山脈西側になります。
そのため、「砂漠のローズウッド」というあだ名も持っています。
雨が少なく、夏は40℃近くまで上がり冬は0℃にまで下がるという厳しい気候で、ブッダウッドは生きています。
オーストラリアの先住民は、ブッダウッドに殺菌効果、抗炎症効果があると考え、傷の治療に使っていました。
関節痛や筋肉痛などの痛み止めとしても愛用されていました。
[原料植物名] Eremophila mitchellii
ギリシャ語で「砂漠が愛する植物」、もしくは「孤独と愛」という意味。
[科名]ゴマノハグサ科
[主な産地]オーストラリア
[主な抽出部位]樹木、樹皮、枝、芯材
[精油抽出法]水蒸気蒸留法
[成分]エレモフィロン、ヒドロキシエレモフィロン、ヒドリキシジヒドロエレモフィロン
*これらは全てケトン類です。ケトン類は、香りが強いため長時間香りを嗅いでいると気分が悪くなることがあるので注意が必要です。
ブッダウッド精油は、深く落ち着いた香りです。
1滴入れるだけで、香りに重みが生まれ、メンズの香水に人気です。
柑橘系の精油と相性が良いです。
背丈は2〜6mほどと小ぶりです。
他の木のように水分や栄養を蓄えることはせずに、過酷な環境で生きています。
Australian Desert Rosewoodというあだ名があるように、乾燥した砂漠でも生き延びられる強さを持っています。
生命力に加えて、繁殖力も強いのが特徴です。
牧草地の草が全てブッダウッドに代わってしまうほど強いため、オーストラリア西部では栽培を禁止されています。
農家にとっては、厄介な樹なのです。
逆に、これだけの強さを持つ樹です。
砂漠でもどこでも生き抜いていける強さを持っている強さ。
学名は「孤独と愛」。
この学名、あなたは何を感じますか?
↑ Wikipediaから写真を引用しました。
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