植物の葉っぱについて見ていきましょう。
人間よりもはるかに長い歴史を持つ植物。
過酷な環境の中で生き残るために
植物は進化を遂げてきました。
進化の鍵の一つが、葉っぱです。
植物は、光を浴び光合成をすることで
エネルギーを作ります。
よりたくさんの光を浴びるため、
葉の広げ方にも植物の戦略があります。
光が上から当たっている環境ならば良いのですが、
一方からしか光が当たらない場合は、
その光に対して垂直に葉を広げます。
葉をただ増やすだけではなく、
葉同士が重ならないように
茎を伸ばしながら葉を大きくしています。
夜には光合成ができないため、
夜になると葉を閉じる植物もあります。
例えば、観葉植物として人気のマメ科ネムノキ。
夜には、枝も少し下に下ろして、葉を閉じます。
葉から水分が蒸発するのを防ぐため、と考えられています。
まるで眠りについているように見えることから、
ネムノキの名前がつきました。
↑ ピンクの長いおしべが可愛い、ネムノキ。
光の当たる期間が短い地域を考えてみましょう。
例えば北極に近いエリア。
もしくは高度の高いエリア。
富士山を想像して頂きたいのですが、
標高の高いエリアは春の訪れが遅く、
冬が早いですよね。
つまり、光の当たる期間が短いのです。
そのような厳しい環境では大きい葉を作りません。
小さくて細かい葉をたくさん作ることで、光の当たる面積を増やしています。
↑ 標高の高い場所に行くと、植物の形が全然違いますよね。
では、葉のない植物はどうしているのでしょうか。
トゲトゲのサボテン。
サボテンのトゲは、葉が変化したものです。
葉がないため、茎で光合成をしています。
葉をなくすことで、水分の蒸発を防いでいます。
動けない植物は住む場所によって
葉の形や量を変えて対応して
生き延びてきました。
順応力の高さを感じますね。
賢く、たくましく、
いい意味でしたたかな植物。
植物たちから採れるアロマを使って
香水を作ってみませんか。
香りを身に纏うことで、植物の持つ賢さ、
力強さを受け取れますよ。