2026.05.03香りの訪問

徳之島コーヒー収穫研修〜後編〜

珈琲と言うと、
どれくらいの価格を想像しますか?

私がイメージするのは
コンビニのコーヒーです。

なので、一杯150円くらい。

それは安いですか?高いですか?

徳之島でのコーヒー収穫〜前編 はこちら⇩

コーヒーの実の収穫

黄色く熟したコーヒーの実
一つ一つ手作業で収穫しました。

コーヒーの実は、
コーヒーチェリーとも呼ばれます。

大きさはこれぐらい。

一つ一つ、手仕事。
なかなか、根気が必要な作業です。

3時間収穫をして、結果はこちら。


傷がついているものは、
別のバケツ(奥)に入れています。

収穫体験をさせていただいた3人。
それぞれ、こんな感じです。

一番手前の右は、オーナーさん。
さすが、スピードが違いますね。

これで、いくらになるのか?

結論からお話すると、
バケツ一杯で2ドル。

3時間かけて、
バケツ半分も収穫できていない
私の時給は・・・さあ、いくらでしょうか?

珈琲豆を分離する

収穫したのはコーヒーの実。

ここから、豆と果肉を分離します。


出来立てほやほや。
珈琲豆。
この段階ですでに、とっても良い香り。
ナッツとバナナをブレンドしたような
香りがしました。


外側の果肉部分。

これを見ても分かりますが、
果肉を取り除いて豆にした段階で
かなり重量が減っています。

ここからさらに、
豆を乾かして、
焙煎させますので
さらに重量が減ります。

コーヒーチェリーを収穫していた段階より
だいぶ減っていますね。

それでは、私たちが飲むコーヒーには
何粒のコーヒーチェリーが必要なのか?

コーヒー1杯には
コーヒーチェリー70粒 必要

です。

逆に言うと、70粒収穫しても
ようやく1杯しか飲めません。

私の手作業だと、
一杯作るのに、どれほどの時間がかかるのか。

実際に体験して、
コーヒーの価値観が変わりました。

もちろん、ブラジルやベトナムなど
大規模なプランテーション農園で
機械化が進んでいるところもあります。

そのようなところがあるから、
安くて美味しいコーヒーが飲めるのですよね。

徳之島コーヒーを1杯飲もうとしたら、
一体、いくらになるのでしょう。

一年かけて作業をして、
収穫はたったの5日しかないのです。

人件費を考えたら、超高級になりますよね。

理解した上で、大量生産のものも取り入れたい

天塩にかけて大事に育てたコーヒーが良くて
大量生産のコーヒーは良くない、ではなく

日本でも天塩にかけたコーヒーを育てている
気の遠くなるような作業をして
自然を向き合っている人がいる、

という事実を知った上で
選択していきたい、と思いました。

そして、
コンビニコーヒーを飲む際にも
その1杯には70粒ものコーヒーチェリーがあり、
作業に関わってくれている人がいること。

そう考えると
本当に私たちの生活はありがたいですよね。

コーヒーチェリーの収穫を通して、
農業における労働力、その価値、価格の問題など
考えさせられました。

日本の自給率や、農業人口高齢化の問題など、
課題は山積み。

私にできることは、
まずはこうやって
多くの人に、日本の各地で行われていることを
知ってもらうこと、だと思います。

そのためには、
私も足腰元気でいないと。
足腰鍛えて、また徳之島に戻ります。

ひろ