

こんにちは。
ひろです。
先週、秋田県で外科医が不足しており
がんの手術が2か月待ちになっている
というニュースが出ていました。
医療体制が崩壊寸前とも言われる厳しい現状です。
このニュースを見て、
いろいろなことを考えました。
ちょうど今は大学受験シーズンです。
今も昔も、進学先として
医学部はとても人気のようです。
入試に必要なのは、
学力、集中力、体力でしょうか。
では、外科医になれるための条件は何でしょうか。

私は20年前、
研修医としてすべての診療科を
ローテーションしました。
その中で強く実感しました。
外科の医師はやはり手先が器用でした。
同期で外科に進んだ子達も、
やっぱり、器用。
これは患者の立場で考えても明らかです。
同じ手術を受けるなら、
できるだけ器用な医師にお願いしたい。
そう思うのが自然ですよね。
でも、高校生が進路を決めるときに、
自分は手先が器用かどうかという視点で
将来を考えることは、
ほとんどないと思います。
少なくとも、私はまったく考えていませんでした。
外科医不足というと、
外科の志望者が減っていることが
問題として語られます。
けれど実際には、
それだけではないと思うのです。

外科医というのは、
単に希望すれば誰でもなれる職種ではありません。
器用さ、センス、とっさの判断力、
長時間の手術に耐えられる体力、精神力。
多くの要素が必要です。
だからこそ私は、
外科医を心から尊敬しています。
類まれな才能と能力を持った外科医を、
国がもっと大事にしてほしい、と願っています。
ちなみに私は、研修医の頃、
麻酔科を進路として考えていた時期がありました。
麻酔科は、手術中の麻酔管理だけでなく、
集中治療室(ICU)での全身管理も担います。
どこかの臓器、ではなく、
全身を診ることに魅力を感じていました。
ところが、麻酔科研修医として
手術中に動脈ラインという処置をした際、
上級医から
「君はセンスがない、器用じゃない」と
はっきり言われてしまいました。

当時はかなりショックでした。
結果的に、進路変更のきっかけになりました。
でも今振り返ると、
その言葉はありがたかったと思います。
適性って、自分ではなかなか分からない。
手先の器用さは、
努力だけでは埋めきれない部分があって
学力や偏差値では測れない、
センスや適性が確かに存在するのです。
自分には何ができるのだろう、と
悩んだ研修医時代。
あれから20年経ちました。
今は、自分のできる仕事を
精一杯尽くそうと思っています。
医療はもちろんそうですが、
こうやって自分が発信したり
香りを通して人と接したりことで
毎日をちょっと楽しく、
気楽に過ごせる方が増えてくれたら
と思います。
そして改めて、
外科医という存在を
国は大切にしてほしい。
心からそう願っています。
ひろ