2020.09.02アロマ de ポジティブ

香りと脳の関係

良い香りを嗅ぐと幸せな気持ちに
なりますよね。
私たちが香りを嗅いだ時に、
脳ではどんなことが
起きているのでしょうか?

香りを感じるのは、脳

まず重要なのは、
「香りを感じるのは脳であって鼻ではない」
ということです。

鼻は、
香り物質を電気信号に変えて脳に伝達する場所。
香りを感じるのは、脳なのです。

香りが脳まで伝わる流れを見てみましょう。

香りの元になるのは、空気中に漂う「におい分子」です。
におい分子は
約40万種類以上もあると言われています。

↑こちらの分かりやすい図は、
社会福祉法人恩賜財団済生会様の
ホームページから引用しました。

  1. このにおい分子が、鼻の孔から吸い込まれ、鼻腔(びこう)に達します。
  2. 鼻腔の天井に、嗅上皮という場所があります。嗅上皮の面積は、切手1枚分ほど、厚さは0.06mmほどでとても薄いです。
  3. 嗅上皮には、においを識別する神経細胞である嗅細胞が、1,000〜2,000万個ほど並んでいます。ちなみに犬には2億個ほどの嗅細胞があります。
  4. この嗅細胞1つからは20本ほどの、嗅毛という突起物が出ています。
  5. この嗅毛には香りを感知するセンサー(受容体)があり、この受容体で香り物質の分子をキャッチすると、その情報が嗅細胞の電気信号として脳へ伝わります。

つまり、
ふわふわと空気中を漂っている
におい分子が
鼻の奥にある嗅覚受容体にはまると、
信号を発信。

その信号が脳に伝えられて、
嗅覚野という部分で臭いの感覚が生じて、
においの種類が識別されるのです。

人間の嗅覚受容体は少ない

私たち人間の
嗅覚受容体(香りをキャッチするセンサー)は、
他の哺乳類に比べると格段に少ないです。

嗅覚受容体が多ければ多いほど、
多くのにおいを識別できます。

人間の嗅覚受容体…396種類
犬の嗅覚受容体… 870種類。

では、ここで問題です。

  • 最も嗅覚の優れている動物は何でしょう?

答えは、ゾウです。
ゾウの嗅覚受容体…1948種類。
これは、東京大学から発表されたデータです。

人間は進化の過程で、
嗅覚に頼らずとも危険を察知できる能力を
身に付けました。

そのため他の動物に比べて
嗅覚が退化してしまったのですね。

いかがでしょうか。

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