
こんにちは。Aroma de Cheerupです。
今日のアロマの知識は、悪臭漂っていた頃のパリの街がテーマです。
前回の香りの歴史⑨では、16、17世紀におけるイギリスのハーバリストが出てきました。
ちょうどこの頃、フランスで歴史に名を残す国王と言えば?
そう、ルイ14世です(1638年9月5日〜1715年9月1日)。
ルイ14世は香水好きで有名です。
たくさんの調香師を雇っていて、特に麝香(じゃこう)などの動物性の香りと、薔薇の香りを好んでいたそうです。
ベルサイユ宮殿。私も初めて訪れた時、そのキラキラした眩さに感動しました。
しかし、ベルサイユ宮殿にはトイレが少なく、そこら中に汚物が捨てられていたそうです。汚物を踏まないように、ハイヒールやブーツが生まれたとか…
また、その当時は人々に入浴の習慣がなく、体を拭く程度でした。
(古代ローマの公衆浴場の習慣は、教会からの取締りによって消滅したのでしたね)
その結果、ベルサイユ宮殿は、凄まじく臭かったそうです。
ベルサイユ宮殿だけではありません。
パリの家には16世紀までトイレがありませんでした。
窓から汚物を投げ捨てられ、馬車の馬からの汚物もそのままになっていて、パリはとても汚い街だったのです。
今でこそ、お洒落な街のイメージのパリですが…がっかりしますね。
そんな悪臭漂う街だったので、人々は香水を使って臭いをごまかしていたのです。香水は、良い香りをさせる目的というよりむしろ、不快なにおいを隠すためだったのですね。
ちなみに、マリーアントワネットは、ルイ16世の王妃です。みんな「ルイ」という名前なので、分かりにくいですね。
アントワネットも薔薇の香りが大好きで、贅沢に楽しんでいたそうですよ。