2020.09.03アロマの知識

ヒルデガルトとハーブ

今回は、アロマではなく、ハーブが中心です。
前回の「香りの歴史⑦中世ヨーロッパ」では、薬草学を研究し2つの修道院を作った女性 ヒルデガルトを紹介しました。

ヒルデガルトの著書 Liber Divinorum Operum(神の業の書 1163〜1173年)に、ヒルデガルトが用いたハーブ90種、実際に応用した症例が58例載っています。

四体液説、四大元素説、四気質

ヒルデガルトは、古代ギリシャの医師ヒポクラテス(Aroma de Cheerupのブログでも紹介しています)の唱えた「四体液説」を基礎としています。

  • 黄胆汁
  • 粘液
  • 血液
  • 黒胆汁

4種類を人の基本体液として捉え、どの体液が優位かによって人の気質・体質が大きく影響されている、と考えます。

  • 胆汁が優勢な人は、胆汁質
  • 粘液が優勢な人は、粘液質
  • 血液が優勢な人は、多血質
  • 黒胆汁が優勢な人は、憂鬱質

元々、ヨーロッパには「この世界の万物は四大元素から成り立っている」という考えがありました。四大元素とは

  • 空気

そして、これらの元素(火・水・空気・土)が乾いたり湿ったり、熱くなったり冷たくなったりすることで、物質が構成されると考えます。
例えば、あなたが今着ている洋服も、元々はこの四つの元素から成り立っている、となりますね。

↑こちらの図はWikipediaから。

四体液を、四大元素に当てはめた表がこちらです。

気質(人の性格分類)四大元素性質
胆汁質 短気熱・乾
粘液質 冷静冷・湿
多血質 陽気空気熱・湿
憂鬱質 心配性冷・乾

この四気質説は、西洋医学の発展と共に衰退しましたが、これはこれで面白いですよね。

人の健康は体液のバランスが調和している状態、と考えられました。
そこでヒルデガルトは、体液バランスに足らないものを取り入れるためにハーブを使うことを薦めたのです。

例えば、

熱・乾のハーブなら

  • ジャーマンカモミール
  • ジュニパー
  • ジンジャー
  • セージ
  • タイム
  • フェンネル など

冷・湿のハーブなら

  • マレイン

熱・湿のハーブなら

  • メドゥスイート
  • リコリス

冷・乾のハーブなら

  • ホーステール

自分に足らないものは何かを考え、口にするものから取り入れる。
健康における食事の重要性を感じます。

この考えは、アロマにも応用できそうですね。
今の自分の理想に足らない要素を、アロマの香りで補う。
その香りを、香水に込めましょう。

今から1,000年以上も昔に生きたヒルデガルト ですが、考えさせられることが多くありますね。

↓ こちらは復習用に。前回の記事です。