2020.08.30アロマの知識

香りの歴史⑦〜中世ヨーロッパ〜 

こんにちは。
アロマの知識、今日は香りの歴史の続きです。
5回目と6回目では、古代ローマ、テルマエ (公衆浴場)での香りが出てきました。人々は工夫をしながら、精油を作って楽しんでいましたね。

今回は、その後、中世ヨーロッパ(11〜12世紀)に移ります。
古代ローマでは公衆浴場が社交場でしたが、中世ヨーロッパではキリスト教への信仰が広まり公衆浴場が風紀を乱すとされたため、徐々に閉鎖されました。
そして、香りは贅沢品と考えられるようになったのです。

中世ヨーロッパで活発になったのが、「修道院医学」。
修道院を中心とした医学の知識です。中世の修道院では様々な種類の薬草が栽培され、修道女が薬を調合していました。かなりの医学・薬学の知識を持っていたそうですよ。
そういえば、日本でも有名なサンタ・マリア・ノヴェッラもフィレンツェにある世界最古の薬局と言われています。ホームページによると、修道僧は自ら草花を栽培し、修道院にある薬局で薬剤・鎮痛剤を調合していたとのことです。

修道女で、歴史に名を残した方がいらっしゃいます。
12世紀に活躍した、「中世ヨーロッパ最大の賢女」と言われいるヒルデガルト。
心と体は一体である、という考えから、健康的な生活を送ることの重要性を説いていました。
ハーブやアロマを使った治療法に関する書物を記し、その中ではラベンダーの効能も紹介しています。
2つの女子修道院も作り、メディカルハーブを教えました。後世までレシピは伝えられています。このブログでもまたご紹介しますね。
こちらは、ラベンダーでいっぱいの修道院。

中世ヨーロッパで人々を苦しませたペスト(黒死病)。1347〜1351年に大流行し、ヨーロッパの3分の1の人が亡くなりました。
ペストが流行った原因の一つとして、当時の衛生環境が挙げられます。
排泄物を窓から投げ捨てていたため、街は悪臭が漂っていました。
街では伝染病対策としてハーブ、スパイス、樹木、樹脂などを焚いていました。

当時は、香りは楽しむものというより、健康増進と疫病対策だったのです。