2020.08.18アロマの知識

香りの歴史⑥ 〜古代ローマの精油活用方法〜

今日のアロマの知識は、香りの歴史の続きです。
前回は、古代ローマ、公衆浴場、薔薇が出てきました。
今回は、ローマ人の精油活用方法についてです。

香りの歴史③に出てきた、ディオスコリデスを覚えていますか?
そう、この人です。復習したい方のために、一番下にリンクを貼っておきますね。

この方が書いた、『マテリア・メディカ』に当時の香油・香膏についての記載があります。
当時は、香油の製造方法は3種類ありました。

  1. 花、種子を直接搾出。
  2. アンフルラージュ法
  3. 浸出法 

詳しく見てみましょう。

アンフルラージュ法

現代では、ほとんど行われていません。
古代ローマでは主に、花びらの香りを閉じ込めたい時に使われました。
香りは脂に吸収されますね、それを利用したのがこのアンフラージュ法になります。手順について、説明します。

  1. 油絵を描く時に使うような木枠に、油脂を薄く敷きます。香りをたくさん吸収できるよう、櫛目状に切れ目を入れます。
  2. 花びらを敷き詰めます。
  3. ガラス板をかぶせて、油脂に花びらの香りを移します。
  4. 1〜2日ほど置きます。
  5. 花びらを剥がします。2.に戻って、花びらを敷き詰めます。2〜4を何十回も繰り返します。
  6. 油脂が香りいっぱいになります。この油脂を「ポマード」と言います。
  7. ポマードにアルコールを混ぜます。ポマードの香りがアルコールに移るまで1週間以上、置きます。
  8. 良い香りのするアルコール(香水)の出来上がり。

イメージ湧きましたか?
とにかく手間暇かかっていますね。
ポイントは湿度!です。湿気があると、花びらを剥がせないのです。
動物性の脂でなくても、ココナッツオイルやホホバオイルでもできます。

浸出法

浸出法では、65℃くらいの油の中に花や葉などを入れて香りを吸収させます。
当時のバラ精油の作り方を実際に見てみましょう。

  1. 茅を煮詰めて濾す。
  2. 油を注ぐ。
  3. 乾燥したバラの花びらを加える。
  4. はちみつを塗った手でかき混ぜる。
  5. 一晩置いたら、絞る。

ディオスコリデスさんは、紀元前1世紀頃の方です。

香りが欲しくなった時、私達は気軽にアロマオイルを買うことができます。
それがいかにありがたいことか、感じますね。