2020.08.15アロマの知識

香りの歴史⑤〜公衆浴場テルマエ とアロマ〜

今日は香りの歴史5回目です。
前回は古代ローマがテーマ。
ガレノスという偉大な医学者が出てきました。
今回も引き続き、古代ローマについてです。

古代ローマで人気だったのが、公衆浴場 thermae。
映画「テルマエロマエ」を思い出しますね。
お金持ちのローマ帝国は、テルマエをいくつも建設しました。
歴代の皇帝は、人々からの人気を集めるためにもテルマエ を築いたのです。

そのうちの一つ、カラカラ帝の大浴場は広さは26000㎡、1600人収容できるほどの大きさだったそうだから驚きです。

ローマ人にとって、公衆浴場は社交場。
現代での温泉ランドのような、総合娯楽施設でした。
人々は、入浴だけでなく、運動や食事、おしゃべりを楽しみました。
マッサージやアカスリのサービスもあり、お金持ちは奴隷を雇い、体を磨かせたそうです。
仕上げには、体にオイルを塗りました。
オリーブ油、ごま油、アーモンド油、くるみ油など。
それらを基剤にして、良い香りの香油と混ぜて楽しんだそうです。(オシャレ!)

ローマ人は特に、薔薇の香りを熱狂的に好みました。
ローズのお酒、ローズの香油、ローズの香りのする水を噴水にしたり!と贅沢に薔薇を使っていました。

ローマ人に強く愛された薔薇。
しかし、それはローマ帝国の歴史とともに変化します。


その後、中世ヨーロッパではキリスト教への信仰が広まります。
キリスト教では、男女が集い裸になる公衆浴場は風紀を乱す、という理由から、徐々に閉鎖されました。

ローマ帝国では愛と美の象徴として扱われていた薔薇でしたが、「薔薇の香りによって人々が惑わされる」という考えが出てきたため、むしろ疎まがられるようになりました。

ローマ帝国と公衆浴場、薔薇。こんな繋がりがあるなんて歴史は面白いですね。