
Aroma de Cheerupです。今日の香りの歴史は、日本が舞台です。
日本の香り。最古の記録は、日本書紀にあります。
「595年、香木が淡路島に漂着。これを薪にしたところ、良い香りの煙が遠くまでしたので、驚き、献上した」という内容です。
当時、お香の原料になる香木は日本にはありませんでしたので、流れついた木を薪にしたら辺り一面に良い香りがしたので当時の人々は驚いた、というわけですね。
奈良時代には仏教が広がりました。
唐からの僧が、様々な香木や香料をもたらしました。
仏前を浄め邪気を払うために香木が焚かれました。
宗教的な意味合いが強かったのですね。
平安時代(794〜1192年)では、宗教的な要素ではなく趣味として香りが楽しまれるようになりました。
特に貴族の間でお香が親しまれました。
平安時代に書かれた栄花物語には「銀・黄金の高炉に、様々の香を焚きたれば、院内栴檀・沈水の香満ち薫り、色々の花空より四方に飛び紛ふ」と書かれています。
お香の原料になったのは、沈香、白檀や丁子などの香木です。
香木を粉末にして好みに応じて麝香などを加え、蜂蜜、酒、梅肉などと練り合わせたものを、「薫物(たきもの)」と呼びました。
貴族の間では、香りを焚き比べて香りの出来を競う「薫物合(たきものあわせ)」という遊びが流行りました。この様子は、源氏物語にも描かれています。
調合をアレンジして、オリジナルの香りを創るのがオシャレだったそうです。(これ、Aroma de Cheerupと同じですね!)
平安時代の女性たちは、オリジナルの練り香を髪や洋服につけて楽しんでいました。
髪も洋服もこまめに洗えないため、臭い消しという意味もあったそうですよ。
こちらは、「香炉」と呼ばれるものです。
香りをこちらに置き、下から熱を与えることで香りを焚きました。
日本人も長い歴史の中で、香りを楽しんでいたことが分かります。
次回は、鎌倉時代〜。
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