2020.10.27アロマの知識

動物からとれる貴重な香料①

こんにちは。 Aroma de Cheerupです。
今日のアロマの知識♪は、動物性香料についてです。

香りの歴史11では、合成香料の開発の話が出てきたのを覚えていますか?
ノーベル科学賞を受賞したクロアチアのルジチカ氏は、麝香に含まれるムスコン、霊猫香に含まれるシベトンの合成に成功。
希少な動物を保護するためにも、合成香料の発見というのは非常に意味のあるものだったのです。

天然の香料は、植物性と動物性に分けられる

自然界から採れる天然の香料は、植物性と動物性に分けられます。
植物性の香りはたくさんの種類がありますが、動物性の香りはたったの4種類しかありません。

  • ジャコウジカ→麝香が採れる
  • ジャコウネコ→霊猫香が採れる
  • マッコウクジラ→竜涎香が採れる
  • ビーバー→海狸香が採れる

現代のアロマセラピーではもちろん、動物を保護するため、天然の動物性香料は使っていません。

ジャコウジカ

↑ Wikipediaから抜粋しました。

ジャコウジカからとれる香り、麝香。ムスクの香りです。
雄のジャコウジカのお腹には、麝香腺という分泌腺があります。
そこからの分泌液を乾燥させてアルコールで抽出したのが、ジャコウです。

ムスクの香り、魅力的ですよね(私は合成香料のムスクしか嗅いだことはありませんが…)
天然の麝香は、とても高価です。1kg800万円!なんていう値がついていたことも。
そのため、もともと希少だったのにも関わらず、麝香目当てに殺されてしまうことがあり、絶滅の危機に瀕しています。
ジャコウジカは、ワシントン条約によって取引が禁止されています。

ホワイトムスクのアロマオイル

最もポピュラーなムスクの合成香料と言えば、ホワイトムスクではないでしょうか?
清潔感のある甘さが魅力なホワイトムスクは、天然ムスクに香りを似せて作られた合成香料なのです。

ジャコウネコ

↑ Wikipediaから抜粋

ジャコウネコ、という名前ですが、ネコ科ではなくジャコウネコ科という別の科に属します。

ジャコウネコの肛門近くの香嚢という分泌腺から出る分泌液を、アルコールに溶かして使います。
その香りは、霊猫香、もしくはシベットと呼ばれます。
シベットは単体では悪臭(口臭とか糞尿の匂いとか言われたり…)ですが、薄めて他の香りと合わせると奥深さを足してくれます。

シャネルの5番にも使われた

シベットを使った代表的な香水が、シャネルの5番です。
1920年代に作られたシャネルの5番。
当時は、動物の香りを香水に入れるなんて!と良く思わない人も多くいました。
しかし、その斬新な発想は、ココ・シャネルならでは。
それまでの香水は、貴族のための高級品、もしくは娼婦が男性を誘惑するためのもの、と考えられていました。しかしココ・シャネルは、女性が活躍する時代に向けて、全ての女性たちに香水を創りたいと考えたのです。
香水に、動物性香料を使うという発想も、シャネルの新しい挑戦だったと考えられています。

動物性香料がいかに貴重か、伝わったでしょうか?
麝香も霊猫香も、単体では非常に臭そうですよね。
その点、現在販売されている合成香料のアロマオイルは天然香料の良い香りだけを再現していますので、使いやすいですね。

次回はマッコウクジラ、ビーバーについてです。