2020.10.17アロマの知識

香りの歴史11〜合成香料開発へ〜

こんにちは。Aroma de Cheeruoです。
今日のアロマの知識、は香りの歴史の続きです。

香りの歴史⑩では、香水を愛したルイ14世が出てきました。
貴族に愛用されたなめし革手袋の臭い消しに香水が使われ、香水の街グラースが誕生したのでしたね(この記事の一番後に、リンクを貼って起きます)

今回は時代が進んで、18〜19世紀が舞台です。

この頃、ドイツの街 ケルンで発売され大人気になったのが、ケルンの水。
フランス語でケルンの水は、Eau de Cologneと言いますが、これがオーデコロンという言葉につながります。
ケルンの水については、ブログでも紹介していますので、是非ご覧ください。こちらも、リンクを貼ります。
ベルガモットを中心とした精油とアルコールから作られたケルンの水。
英雄ナポレオンも愛用したことで有名です。

19世紀ヨーロッパで、合成香料が開発された

19世紀のヨーロッパでは、合成香料の開発が進みました。
天然香料を豊富に有しているフランスと違い、他の国では香料を作る必要あったのです。
その中でも特に合成香料が盛んだったのがドイツです。
元々、ドイツでは医薬品、農薬、肥料などの化学産業が盛んでした。

1874年、ドイツでバニラの香りの主成分であるバニリンの合成に成功。
それまでバニラの香りは超高価でしたが、合成に成功してからは値段が下がりました。アイスクリーム、チョコレート等の香りづけに使われています。
香水においても、甘さを表現したり、オリエンタル系の香りを創る時に欠かせません。

ノーベル科学賞を受賞した2人

香料業界で活躍した、著名な方を2人紹介します。

  • ドイツのワラッハ氏。彼によって、ローズ、ラベンダー、ハッカ、白檀などを合成できるようになりました。天然ローズに比べて、合成ローズの価格は100分の1以下です。ワラッハ氏は、1910年にノーベル科学賞を受賞しました。
  • クロアチアのルジチカ氏。麝香(ジャコウ)に含まれるムスコン、霊猫香(レイビョウコウ)にふくまれるシベトンと呼ばれる化合物の合成に成功しました。ルジチカ氏もまた、1939年にノーベル科学賞を受賞しました。

香水市場は、合成香料の発見とともに成長

合成香料の発見により、香水の供給が安定し安価になり、大量に作ることが可能になりました。
特に、ルジチカ氏によって麝香、霊猫香の成分を合成できるようになったことは非常に大きい進歩です。香料のために犠牲になる動物を救えるようになりました。

香水だけでなく、芳香剤や柔軟剤など、多くの化学製品に合成香料が使われています。
アロマテラピーでは天然香料のみを使いますが、合成香料も私たちの生活空間に欠かせないものになっています。


合成香料の発見は、私たちの生活に大きな変化をもたらしたのです。