2020.09.16アロマ de ポジティブ

私たちはなぜ、においを嗅ぎ分けられるのか?

あなたは、何種類のにおいを嗅ぎ分けられていると思いますか?

ヒトは、3,000〜10,000種類のにおいを嗅ぎ分けられると言われています。
ここで、においの脳への伝わり方について、前回の復習です。

  1. におい分子が、鼻の孔から吸い込まれ、鼻腔(びこう)に達します。
  2. 鼻腔の天井に、嗅上皮という場所があります。嗅上皮の面積は、切手1枚分ほど、厚さは0.06mmほどでとても薄いです。
  3. 嗅上皮には、においを識別する神経細胞である嗅細胞が、1,000〜2,000万個ほど並んでいます。ちなみに犬には2億個ほどの嗅細胞があります。
  4. この嗅細胞1つからは20本ほどの、嗅毛という突起物が出ています。
  5. この嗅毛には香りを感知するセンサー(受容体)があり、この受容体で香り物質の分子をキャッチすると、その情報が嗅細胞の電気信号として脳へ伝わります。

↑ 太字にした受容体。受容体は、鍵穴のようなイメージです。
  においが、鍵のようなイメージです。
鍵穴に合った鍵でないと、扉は開きませんね。

それと同じで、受容体という鍵穴に、におい分子という鍵がカチッとはまった時に、脳に届く電気信号が発生します。

例えば、犬や猫はにおいを感じる物質でも、ヒトの受容体の「鍵穴」にはまらないにおいだと、ヒトはにおいとして感じられないのです。

以前ここにも書きましたが、ヒトの嗅覚受容体は396種類と考えられています。そうすると、人は396種類の香りしか分からないのでは?と思いますよね。

うまくできているもので、受容体の組み合わせによって香りを嗅ぎ分けられています。
受容体396種類を順番に番号をふりましょう。受容体1、受容体2、…受容体396。
例えば、オレンジのにおい分子(私も大好き)が、受容体1と受容体57と受容体231の鍵穴を開けたとします。
そうすると脳は、1-57-231の組み合わせ→オレンジ、と認識します。
何かのにおい分子が、受容体1、受容体58、受容体231の鍵穴を開けたなら、それはオレンジとは認識されません。

つまり、受容体の組み合わせパターンによって、多種多様なにおいを嗅ぎ分けられるのです。

この嗅覚受容体の発見は1991年です。30年ほどしか経っていません。
においを嗅ぎ分ける仕組み、面白いですね。